今季は入賞がまだ無いウイリアムズだが、チームのドライバーであるアレクサンダー・アルボンは、シーズン序盤に大きなクラッシュが相次いだことから、チームがライバルとの開発競争で後れを取っていると懸念を語った。
ウイリアムズは昨年コンストラクターズランキング7位を獲得したFW45から、今季マシンFW46で正常進化を果たすことができたと考えているが、熾烈な中団争いではハースとRBがリードしている。
■ウイリアムズのスペアパーツ不足、アタックしない理由にはならない! アルボン、日和るなら「家にいたほうがいい」
上位5チームがトップ10を支配する中でも度々ポイントを持ち帰る走りを見せてこともあり、ウイリアムズはキック・ザウバーと並び、今季は第6戦マイアミGPを終えてもポイントを獲得できていない。
ウイリアムズはFW46を、どのサーキットでも安定したパフォーマンスを発揮できるオールラウンダーに仕上げることを目指し、弱点の解消を図った。その反面、これまでのような、尖ったマシン特性を活かした“番狂わせ”は難しくなった。
追い打ちをかけるように、ウイリアムズはシーズン序盤からクラッシュが相次ぎ、アップデート開発に集中できない状況に追い込まれていた。
アルボンは、ウイリアムズにとってこれが理想的な状況ではないことを認めた。
「コーナーからコーナーへ、ほとんどの部分が良くなっているけど、リヤが昨年よりも不安定な時があるのは確かだ」とアルボンは言う。
「それは僕らが進めているフィロソフィーみたいなモノなんだ」
「でも正直なところ、RBとハースが大きな一歩を踏み出したという事実の方がデカい。僕らも一歩前進したけど、これは相対的な話だ。僕としては中国GPの週末が本当に力強いと感じた。そして僕らは13位だった。だからそこが僕らの立ち位置なんだ」
「悔しいけど、パフォーマンスをどうやって引き出せばいいのか分からない訳じゃない。パフォーマンスの引き出しはある。それを解き放つことができれば……コンスタントにポイントを獲得できると信じているよ」
「アップデートが少し足らないという状況だ。シェイクダウン以来、アップデートが遅れているんだ。今年はまともなアップデートを全くしていないから、僕らは後れを取っている」
マイアミGPの前には、チーム代表であるジェームス・ボウルズがマシン開発の進捗について明かしていた。
「ポテンシャルはあるがそれを全く発揮できていない、という表現しかできない」とボウルズ代表は言う。
「既に新しいフロントサスペンションを手に入れたし、2週間後には新しいフロアも投入する予定だ。それを10個作るのではなくて、3~4個作る」
「そのうち3個を失ったら、ストックを残しておくためにさらに3~4個作ることになる。それで少し後手に回ったのは事実だよ」
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